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《初めての方へ：ランプ選手用ビクトリーボールとは？》

初めての方は「ランプ選手用ボール」と聞いても「そんなのあるの？」と疑問に思うと思います。

これから強くなるための知識です。
BC3ランプ選手用ビクトリーボールについて解説いたします。

はじめに。

ビクトリーボールは手投げ選手用とランプ選手用の2タイプあります。

違いは

・ランプ選手用は薄皮で直進性重視
・より丸い
・サイズ(直径)が厳格でランプにピッタリサイズ
・重心点の目印となるシールが貼ってある※超重要
・スーパーソフトが特殊加工で直進性と距離が出やすい
・ハード/スーパーハードは硬質化により威力が凄まじい

が主な特徴です

この中から

・丸さ
・ピッタリサイズ
・重心

を3つ解説します。

ボールを狙い通りに転がすための3つの要素です。

初めての方はぜひご一読ください。

《初めての方へ②：丸さは命》

ランプからボールが転がっていく光景を思い出してください。

ランプ投球は最初から最後まで床と接しながら転がっていきます。

対して手投げの場合、ボールは空中に浮いてから着地します。

「浮遊時間が長い手投げ」と「ずっと床に接するランプ」

この違いで求められるボール性能は変わり、ランプは丸さがより重要視されます。

サッカーボールとラグビーボールを思い出してください。

真っ直ぐ転がるのはどちらのボールでしょうか？

もちろん答えはサッカーボールです。

ボールは丸い方が真っ直ぐ転がります。

ボッチャでも丸いほど良いのですが「完璧に丸いボッチャボール」は存在しません。

理由はボッチャボールの場合は手縫いのためです。

手作りで完璧な球体を作ることは不可能で必ずいがむからです。

そして丸さは価格に比例します。

安いボールは形が悪く、高価なほど丸いです。

写真で比較してみますね↓

左は某格安のボール、右がビクトリー。

丸さが全然違いますよね。

ビクトリーは手作りとは思えないほど芸術的に丸い＝真っ直ぐ転がります。

《初めての方へ③：ピッタリサイズ》

ボッチャボールはサイズに決まりがあり直径は必ず83～88mmです。

ランプ用ボールで理想なのは直径が86.5～87.5mmであること。

何故かと言えばランプスロープにピッタリ収まるからです。

写真をご覧ください。

赤い丸にご注目ください。

すき間がほとんどないですよね。

競技用ランプの幅は88～90mmで作られています。

ここに置くボールは86.5～87.5mmだとすき間ほとんどなく転がすことが出来ます。

そしてほとんどのメーカーは直径85mmを基準に作られています。

下の画像をご覧ください。

代表的な手投げ選手用ボールです。

測ると直径85mmでした。すき間が大きいですね。

ビクトリーと並べてみます。

ビクトリーの方がピッタリです。おかげで投球が安定します。

ちなみにですが、すき間が大きいと「謎の減速」や「謎のカーブ」が起こります。

安価なボールとランプだとすき間が大きくなるので、謎の現象が起こりやすくなります。

《初めての方へ③：重心点が分かる》※超重要

「重心点が分からない」というならランプで強くなるのは不可能です。

それくらいの重要項目ですので必ずマスターしてください。

ボッチャボールは構造上重心がずれています。

すれたまま転がすと左右へ曲がっていきます。

重心を取ってあるボールはほぼ真っ直ぐ転がります。

そして何度転がしても同じ場所にピタッと止まってくれます。

つまり狙ったところへピタ止めの神業が出来るようになります。

「強い選手ほど重心取りの重要性を分かっている」と考えて良いです。

そしてランプ選手用ビクトリーボールでは重心点にシールが貼ってあります。

めんどくさい重心取りをメーカー側がやってくれているのです。

重心点の使い方ですが、下の写真のようにボールを置きます。

この状態で転がすとほぼ真っ直ぐ転がります。
※詳細はボールに説明書を同梱いたします

効果のほどは動画にしてみました。

何回やっても同じ位置に止まります。

ちなみに動画のランプは２０万ほどのエントリーモデル。

安価なランプでも重心の取れているビクトリーボールなら高い精度が発揮できます。

話が脱線しますが、投球精度でボールとランプどっちが重要かというとボールです。

ランプが超高性能でもボール品質が悪いと真っ直ぐ転がりません。

対して「丸い」「サイズピッタリ」「重心OK」が揃えばミドルスペック程度のランプでも高精度な投球が可能です。

この超重要な重心取りはビクトリーボールは使えば最早で理解できます。

また当店独自の付録として重心点の取り方の説明書を商品に同梱しております。

《2023年12月最新：ボール素材、硬さについて》

ここからは普段からビクトリーボールを使っている方を想定して解説いたします。

2023年12月時点で、素材構成は

スーパーソフト⇒合成皮革※特殊加工
ソフト⇒羊革
ソフトミディアム⇒牛革
ミディアム⇒牛革
ハード羊革※硬質加工
スーパーハード※硬質加工

となっています。

スーパーソフトの特殊加工球はより丸くなる加工となり、直進性が向上しました。
また使い込むと硬さが出てきて距離が出ます。

前モデルにあった「スーパーソフトは長距離まで届かない」が改善されています。

ちなみにですが2023年12月に手投げ選手用で新発売となったスエードはBC3ランプ選手用はありません

《ジャックボール》

ジャック硬さは

・スティッキーソフト(スティッキー＝ねばねばしたソフト)
・ノーマルソフト
・ミディアム

の3段階です。

スティッキーが最も動きにくく、次にノーマル、ミディアムとなります。

※前モデルにあったスティッキー塗装剥がれは改善された模様です。

《硬さ指定の方法》

6段階から選べます

スーパーソフト
ソフト
ソフトミディアム
ミディアム
ハード
スーパーハード

商品ページの「カートに入れる」を押すと購入ページに移動します。

購入ページ下に備考欄があります。

備考欄にご希望の硬さをご記入ください。

【記入例①】全球同じ硬さの場合
ソフトミディアム12球（赤6/青6）
ジャック：ノーマルソフト

【記入例②】硬さを混ぜる場合
スーパーソフト　　2球（赤1/青1）
ソフト　　　　　　4球（赤2/青2）
ソフトミディアム　4球（赤2/青2）
ミディアム　　　　2球（赤1/青1）
ジャック：ノーマルソフト

《参考：硬さ組み合わせ例》

参考までに推奨をお話しします。

ランプ選手で硬さ違いは必須です。

ビクトリーボール設計者も推奨する組み合わせは硬さ6段階全て使います。

スーパーソフト1球
ソフト1球
ソフトミディアム1球
ミディアム1球
ハード1球
スーパーハード1球

この組み合わせだとオールラウンドに戦えます。

欠点は複雑過ぎて初心者向きではないこと。

初心者の方はまずはソフト系とハード系の2種をお使いください。

具体的にはソフト4球、ハード2球です。

慣れてきたら

スーパーソフト1球
ソフト2球
ミディアム1球
ハード1球
スーパーハード1球

と細分化していくと良いです。

《もちろん公式・公認球です》

当然ですがボールは全て公認球です。※BISFedマーク入り

パラリンピック、ワールドカップ、日本ボッチャ選手権本戦などあらゆる大会で使用できます。

《簡易バッグについて》

ナイロン製のボールバッグが付属しています。
13球全て入ります。
インナーバッグとしても使えます。

《参考資料：金メダリスト採用率約88％》

2022年世界ボッチャ選手権金メダリスト8名のうち7名がビクトリーボールを使用していました。
以下、ビクトリー社による各選手の使用内訳です

【硬さ表記】
SS･･スーパーソフト
S･･･ソフト
SM･･ソフトミディアム
M･･･ミディアム
H･･･ハード
SH･･スーパーハード

【BC1男子金】ウィッサヌ・フアッドプラディット(タイ)　M4
【BC1女子金】アンドレザ・ビクトリア(ブラジル) S4 SM1

【BC2男子金】ルイス・クリストロ（アルゼンチン) SS1　S4　M1
【BC2女子金】クレア・タガート（イギリス）S3

【BC3男子金】ダニエル・マイケル(豪) SS1 S1 SM1 M1 H1 SH1
【BC3女子金】アンナ・コスタ(豪) SS2 S1 M1 H1 SH1

【BC4男子金】シュンスケ・ウチダ(日) S4

金メダリスト8名のうち7名がビクトリーボールを使用しています。
構成率は最も少ない選手で3球、多い選手で6球全てビクトリーでした。

《ボッチャスーパーガイドブック付属》

・真っ直ぐ投げる方法
・ランプで真っ直ぐ投げる方法

などを紹介した「ボッチャスーパーガイドブック」が付属します

《その他商品概要》

・国際競技規格適合品
・BISFed公認印入りです。※新ルール適応品
・BC3ランプ選手用に特化したボールです
・硬さを混ぜるミックス注文可能です
・一球ずつボールキャップ付属
・簡易バッグ付属
・ビクトリースポーツ社製
・納期目安4～7週間

《納期について》

ビクトリーボールはメーカー取寄せ品となります。
平均で4～7週間のお時間をいただいております。

「早くほしい」というご要望いただくことも多いのです。
そのたびに「お待たせしてすみません」と謝ってきました。

在庫を持てば解決するのですが「在庫品＝最新モデルではない」という危険性をはらんでいます。

当店の方針として「ボールは最新モデルにこだわってほしい」と思っています。

競技用を作るメーカーは日進月歩で改良を重ねています。

見た目は同じように見えるのですが、皮革や縫製、ペレットなど細かい部分でバージョンアップを繰り返しているのです。

競技用メーカーと取引していると「さらに丸くなったよ！」と教えてくれることもしばしば。

メーカー取寄せは時間かかるのですが、代わりにお渡しするボールは最新モデルの最高性能です。

どうぞご了承ください。

《返品・交換について》

天然革のビクトリーボールは外観に若干の差があります。

当店ポリシーとして形のゆがみや革の劣化など、直進性・競技に影響ある初期不良が見つかった場合は返品・交換承ります

具体的には以下の写真のような状態です

左側の青は一部分が黒くなっています。
触ると他の箇所と比べて明らかに柔らかいことが確認できました。

右の赤は一部分だけ変色しているのが目視で確認でき、実際に触ると硬くもなっていました。

左右どちらも転がした際に直進性に悪影響あることが予測されますので返品・交換にて対応いたします。

《返品・交換できない場合》

上の画像のように性能に影響を与えない小さい塗装ミスは通常品として扱います。

理由といたしましては競技用ボールは「投げて真っ直ぐ転がること」「なるべく安価であること」の2つが大切と考えております。

「スーパーの野菜と同じ」とお考えいただければ幸いです。

味や栄養に影響のない、見た目を理由に廃棄される野菜は最終的に販売価格の上昇につながっています。

ビクトリーボールの性能は確かな物です。

競技に影響の出ない部分も交換対象とすると、最終的に価格上昇に繋がります。

「真っ直ぐ転がるボールを適正価格でお渡しするため」と理解をいただけましたら幸いです。

《加工跡について》

ビクトリーボールは2023年より制作工程が変わりました。

これによりボールに加工跡が見られる場合があります。

加工跡はボールをより丸くするためのものです。
性能アップを目的とした加工でありエラーではありません。

また加工跡は使っていけば革がほぐれていき自然と消えます。

《必ずチェックしています》

当店ではメーカーから届いたボールをそのままお客様にお渡ししておりません。

1球ずつ確認しエラーのないものお客様へお送りしています。

《凹みについて》

新品時、ボールに凹みがある場合があります。
凹みも使用していくうちに、または時間経過によりなくなります。

※3～4週間経ってもなくならない場合はお知らせください